「アバウト・シュミット」と「サイドウェイ」

ともに、アレクサンダー・ペイン監督作品。

どちらの作品も、画面が、ここしかないよね?
ってところから撮っていて、ものすごくかっこいい。

物語の構成や人物描写も、巧妙かつ秀逸。
そこに人としての真理が描かれていて、人生を教えてくれる映画。

こういうのを観ると、人間っていいなぁ、
と思わずにはいられなかったりする…。

シミジミ、シミジミ・・・・。

「座頭市物語」

座頭の市。
盲目でありながら居合い斬りの達人。
徒党を組むこともなく、ただひたすら裏街道に生きるアウトロー。

人を斬ることが好きなわけではない。
斬らざるを得ない状況に立たされてしまうがために、仕方なく刀を抜く。
だからこそ、市の居合い斬りは、市自身の中で痛みが伴う。
そこには悲哀が漂う。

人には本人が望む、望まないに関わらず、
天から与えられた境遇というのがある。
それがたまたま“盲目”であり“裏街道”であった市。
その境遇で生き延びようとしているうちに、
自然と身につき会得したのが“視覚以外の鋭敏な感覚”、
“仕込杖による居合い斬り”だった市。

「座頭市物語」とは、とある境遇に置かれた一人の男が、
己が生きるために、時には自らが望まない道もとらなければならない
「痛み」をこらえつつ、「裏街道」を流浪する、そんな物語なんだ、と。

ラストも、そんな生き方が象徴されているようなカットだった。

そして、勝新太郎さんの持つ圧倒的な存在感が凄い。

勝新太郎さんだからこそ成立する映画であり、
勝新太郎さんだけで8割方成立してしまっている映画だとも思った。

かっこいい。素晴らしい。

「メゾン・ド・ヒミコ」

オダギリジョーさん、柴崎コウさん主演。
犬童一心さん監督。

非日常的であり寓話的なお話なのに、
きっちり世界観が成立しているし、リアリティがあってよかった。

観る前、この映画、もっと暗いトーンなのかと思ったら、
明るい登場人物のキャラクターにも支えられ、
重い話なのにどこかコミカルに描かれていて、
バランスがいいし、楽しめた。

特に、途中のダンスシーン。
重めのトーンで物語が展開されていく中、
物語から離れるようにフワッと異空間へ飛ぶ感覚に襲われ、
それが心地いい。こういう表現、映画的で好きである。

こういうのを目の当たりにすると映画っていいな、と思ってしまう。

犬童一心さんの映画を観るのは、「金髪の草原」を昔観て、
今回が2作目になるが、本当に丁寧というか物語の構成、
絵作りがしっかりしていて、いい映画撮る人なんだなぁ、と。

コレをみせたいがために、その前でこういうことをこういうふうに描いておく、
あらゆるところでそんな仕掛けが満載で、徹底している。

普通であるはずの、男女のキスが違和感のある行為に
みえたところなんかは、ほんと、素晴らしいな、と。

観終わった後、思わず、主題歌「母が教え給いし歌」を
口ずさみたくなる、そんな余韻のあるステキな映画だった。

秋模様

週末、写真を撮りに散歩。
デジカメを購入してから、というもの、外へ行くのが楽しくなった。

R0010052.jpg

真夜中の二人

深夜も1時をまわった頃、タバコがなくなったので、コンビニへ行ったら、コンビニの脇で中年男性と中年女性が口論していた。
男はおそらくサラリーマンと思われ、スーツにネクタイ姿。
女はその男の妻なのだろうか、おそらく近所に住んでいると思われるラフな格好である。



「沖縄文化論」(岡本太郎)

とある理由があって沖縄は一時期足しげく通いましたが、
かなり好きな土地である。

何がいいって、沖縄では、人や物事があるべき姿で
自然体でそこに存在している。

というわけで、最近、読んだ本。

「沖縄文化論」(岡本太郎)。

この本で書かれている沖縄はまだ日本に返還される前の時代だが、
基本的な沖縄精神はあまり変わっていないのか、
ボクの沖縄の記憶と重なる部分も多々あって、
岡本太郎さんの沖縄を表現した言葉には大いに共感、沖縄にまた行きたくなる。

中でもとりわけ、沖縄の人の、生きることに対する姿勢を
見事に言い当てていると思った一節。

「自然と人間をひっくるめて、ともに許容するおとなしい柔らかさ。
運命を見抜き、やさしく傍観し、しかも人生を捨てきらないで、
自分達の分量だけ充実して生きることを楽しんでいる」

特に、最後の

「自分達の分量だけ充実して生きることを楽しんでいる」

人として、美しく本当の意味で豊かな生き方だな、と。

「初恋のきた道」

DVDで「初恋のきた道」を観た。

素晴らしかった!

チャン・イーモウは映画の本質を本当によく知っている人だ。
大きな事件が起きなくとも、派手な演出がなくとも、
人を感動させることができるのが映画なんだ、
って実感した映画だった。

山野に映えるチャン・ツィーの赤の服、
学校の梁に巻かれた赤い布、
現在をモノクロにして物語の核である過去の話をカラーにする手法・・・・

などなど優れた色の表現に加え、光の使い方もモノ凄く巧い。

太陽の光に照らし出される料理の湯気、
学校の中に差し込む太陽、
学校の窓に貼られたチャン・ツィー演じるディが作った花模様のシルエット、
柔らかな光の中に浮かぶようなチャン・ツィーの表情・・・・

などなど、あざとさを越えた、
目にしみるような美しい映像で綴られる物語は、
見ているだけで泣けてきた。

ここまでのものを観せられてしまうと、
もはや、ディが先生をなぜ好きになったのかとか、
ほとんど会話もしていないのにそんなに好きになれるものなのかとか、
そんな物語の細かな設定に関することなどはどうでもよくなる。
そういうものなんだって、納得してしまう。

時には、映像の美しさが物語のリアリティを超越して
観客に何かを訴えかけることだってある、それが映画。

そんなことを実感させられた。

とはいえ、これはチャン・イーモウだからできる芸当なんだろうな。

とにもかくにも、観終わった後、いつまでも余韻が残る、
美しさと優しさに満ちたステキな映画だった。

デジカメを購入

迷いに迷って、RICOHのGR-Digital2を購入した。
家電等で、初めて予約注文までして…。
初期ロットに不具合が多いからとか、もう少しすれば値段も下がるから、等々といったことももちろん考えたけど、どうにもガマンできず。

でも、実物を手にしてみて、買ってよかった、と。
長く愛着が持てそうだ。

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Author:GoMA
マシカク写真とたまにマシカクじゃない写真と、日々の雑感。

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